インタビュー
単体でも、トライトレイルと組み合わせても! 軽量コンパクトな「Trail Table(トレイルテーブル)」
新富士バーナーが発信するアウトドアブランド「SOTO」。調理器具を中心に日本ならではの開発力で革新的なアイテムを続々と生み出している。それにしても、どのような発想から、これまでにない製品を生み出し続けているのか? 注目アイテムをいくつかピックアップし、それぞれの開発責任者にアウトドアライター高橋庄太郎が話を聞いた。ここでは紹介するのは“ストーブと組み合わせて使える”テーブル。とくにトライトレイルのユーザーには注目してほしいアイテムだ。
新富士バーナー 開発部 係長 山本洋平さん(トレイルテーブル担当)
キャンプ中にストーブとクッカーを使って調理をしているとき、ちょっとしたモノを置くためのテーブルがあると便利なものである。しかし、小さすぎれば使いにくいし、重くても困る。そこで生まれたのがこの「トレイルテーブル」。SOTOの人気製品のひとつであるCB缶タイプのストーブ「トライトレイル」にぴったりとハマる設計と大きさで、組み合わせて使うと大きな実力を発揮する。収納時のコンパクトさにも優れ、単体での使用も可能だ。
・収納時サイズ:幅55×奥行130×高さ86mm
・重量:135g
・材質:アルミニウム合金(天板)、ナイロン樹脂(脚)
・耐荷重:2kg
「組み合わせて軽量」をイメージしたユニークなテーブル
高橋: それにしても、小さいテーブルですね。そしてSOTOの新定番であるトライトレイルにピッタリすぎる設計。これだけでも使えるとはいえ、すでにトライトレイルを持っている人にはズバリすぎるじゃないですか? どうしてこのようなユニークなものを?
トレイルテーブルとトライトレイルを前に話が盛り上がる2人
山本: トライトレイルという製品が発売されたのは、このトレイルテーブルの前年です。トライトレイル自体が「軽量なガスストーブを!」と意識して開発されたものでしたが、パーツなどの構造上、OD缶を使うタイプのストーブほどは軽量にはできないんです。そんなときに思い出したのが、日本ではキャンプのときにストーブに加え、テーブルを持っていく人がとても多いということ。ならば、ストーブではなく、テーブルのほうを軽量に作れば、「ストーブとテーブルのトータル」ではいちばん軽いものが作れるのではないか、ということでした。
高橋: ほう。それでトライトレイルと組み合わせて使うというイメージから超軽量テーブル「トレイルテーブル」が生まれたんですね。
山本: 次に考えたのは、実際に組み合わせたときにテーブルはどこに置くのか、ということです。CB缶タイプのストーブは、どうしても横倒しにした缶の上がデッドスペースになりますから、ここを利用できないか、と。それでCB缶にハマる形状にトレイルテーブルの脚をデザインしました。
2本の脚がわずかに開き、パチンという心地よい音とともにCB缶がハマる
組み合わせたときにどこにも無駄がない。機能美とはこういうことなのだろう
必要最低限でいいと割り切った小型の天板
高橋: 天板のサイズ感はどうでしょう?
山本: トライトレイルを使うのは大げさなキャンプではなく、こぢんまりとしたソロキャンプとか、そんなシチュエーションが多いと思われます。カップラーメンのお湯を沸かしたり、コーヒーを淹れたり。そんな登山のときの需要にこたえられるもので、あれば便利だと思ってもらえるくらいのサイズを検討しました。
高橋: 小さくすればするだけ軽量になるけれど、小さすぎると使いにくい。そんなバランスでしょうか。
山本: はい。便利さを失わないギリギリのサイズ感と軽量化というところで詰めていった結果が、このサイズです。また、収納時もトライトレイルときれいに組み合わせることができるように設計してあります。収納時、トライトレイルのゴトクはテーブルから少しはみ出ていますが、ストーブの角がある部分は天板で挟んで完全に覆っているので、安全に持ち運べます。
収納時は両者のがたつきも少なく、不快な音がしにくいのも大きなポイント
高橋: これで使うときのサイズが幅177×奥行130×高さ80mm、収納時のサイズが幅55×奥行130×高さ86mmですね。
山本: ストーブとテーブルを2つを合わせても、たった270g。これが付属の収納袋にいっしょに入れられる。トライトレイルとトレイルテーブルを組み合わせれば、これだけ軽量コンパクトに収まるセットができるという実例をアウトドア好きにお見せしたいというのが開発の際のひとつの狙いです。ユーザーにはそこに大きな価値を見出していただきいですね。
トライトレイルに付属しているタイベック製収納袋は、トレイルテーブルもいっしょに入れられるサイズ。トレイルテーブル自体には収納袋は付いていない
高橋: トライトレイルに合わせた決定とはいえ、他のCB缶タイプのストーブとも合わせられますよね。収納性で言えば、トライトレイルとの組み合わせがベストでしょうけれど……。
山本: そうですね。トライトレイル専用というわけじゃなくて、これに合わせては作ってはいるけれども、汎用性は持たせてあります。サイドテーブルみたいな形でストーブの横に置いて使うということももちろんできますから。ただ、ある程度ならばテーブルが少々重くても許容できるという方は、もっと大きめのテーブルのほうが使いやすかったりするので、そこは用途に合わせて選んでいただければいいのかなと思います。
天板の両サイドをわずかに逸らせることで生まれるメリット
高橋: ところでこのトレイルテーブル、真横からよくよく見ると両サイドがほんのわずか反りあがっていませんか? 写真に撮ってもわからないようなレベルですが。
ぱっと見ではわからないほどの反りがある3枚組の天板
山本: そうなんですよ。けっこう細かいところも気にして作っていて、両ウィング(左右の天板)は一見ではフラットですが、じつは若干の反りがあり、本当に気にならないレベルので微妙に立ち上げています。
高橋: これはどうしてでしょう?
山本: こうして少し跳ね上げておくと、ハシのように丸いものを置いたときに転がってテーブルから落ちたりしません。それに重いものを乗せたときにフラットになって、重量を支えてくれる。もともとフラットだと、左右どちらかの天板がダレて、下がっちゃうこともありますからね。
高橋: それと、天板は金属製がいいのですか? 樹脂などで作ればもっと軽くなるように思われます。
山本: 天板には火から下ろしたばかりのクッカーのように熱いものも置くだろうという想定から、溶ける可能性がある樹脂という選択肢は外しました。ただ、金属製の天板は遮熱性が高く、天板の下へ熱を伝えにくいので、足は樹脂でもかまいません。これが軽量化に役立っています。
熱いものをダイレクトに置いても安全性が高いアルミ製の天板
高橋: 間違ってテーブルをストーブの火が触れるほど近い場所に置いてしまったときでも安心ですね。
山本: ユーザーがどのような状態で使うのかわかりませんから、安全性はテーブルでも最重視しているポイントです。
高橋: トライトレイルをすでに持っている僕としては、トレイルテーブルはやはり魅力的に見えます。とはいえ、いつもトライトレイルを使っているわけではないのですが、シンプルな超小型テーブルとしても活躍してくれるでしょうから、ひとつ持っていれば便利そうです。
山本: 私はトライトレイルが大好きで、ユーザーのみなさんにはどんどんCB缶を山に持っていってもらいたいんです。そんなとき、トレイルテーブルもいっしょに組み合わせて使ってもらえるとうれしいですね。
SOTOのCB缶はCB TOUGHと他のCB缶とで、ごくわずかに口径が違うが、トレイルテーブルの脚の間にはどちらもぴったり隙間なく収まる工夫がなされている
天板の開閉はゴムの伸縮で行なわれる。ゴムには傷みやすいイメージがあるが、数千回の開閉テストをパスした耐久性の高いものだ
天板の角はきれいに削ってあり、どこにも鋭利な場所はない。だから肌をひっかいて怪我をするような心配は無用だ
【こんなテーブルを、待っていた】

重量135gのとても軽量でコンパクトに携帯できる山岳向けのミニテーブルです。

2枚の天板を両手で持ち、天板が水平になるまでゆっくりと広げるだけ。

2枚の天板を両手で持ち、それぞれ外側に引出し、引き出した天板を折りたたみます。

※CB TOUGH220や既存のCB缶もお使いいただけます。

使用時はテーブル本体をボンベを覆うように設置することで、
限られたスペースを有効活用。

TriTrail(ST-350)がぴったり収まります。

そのままTriTrail(ST-350)の収納ポーチに入れることができるため
収納時はST-350を保護しながら運搬できます。
※Trail Tableに収納ポーチは付属しません。

もちろんTrail Table単体でもコンパクトなテーブルとしてご使用いただけるため、
他のストーブとのご使用もおすすめです。
幅177×奥行130×高さ80mm(使用時)
幅55×奥行130×高さ86mm(収納時)
全国一律550円。お買い上げ金額5,000円(税込)以上の場合は送料無料とさせていただきます。
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